室町最後の将軍 足利義昭の足跡を辿る旅

足利義昭とは!

室町幕府十五代将軍で
戦国時代最後の将軍!

織田信長はもちろんのこと
明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康

武田信玄、上杉謙信、毛利輝元
などの有名大名、

渋いところでは
松永久秀、細川藤孝など
クセのある「戦国オールスター」達すべてと
関わりを持つ人物です。

こんな!
戦国時代のキーパーソンになりそうな人物なのに!

…どーも 映画やドラマでの扱いが残念というか…
イロモノキャラというか…
戦国無双にも登場しないし…
主に「信長の足を引っ張る小物」として描かれることが
多い人物です…

〜〜

僕がそんな足利義昭に興味を持ったきっかけは

昔、20代になりたてのころだったでしょうか 何かの本で、
足利義昭木座像の写真を見たのが始まりでした。
(上記イラスト参照)

丸顔に、眉間にシワを寄せた神経質そうな表情
顔が自分に似ているわけではないのですが
なんだかこの表情に
親近感を感じ 興味を持ったのです。

そしてその経歴を知ると
親近感は更に増しました。

立ちはだかる敵たちを なぎ倒し
危機に際しては 斬新な機転知略でくぐりぬけ
それでも最期は 炎に包まれ劇的に人生を終える
戦国一 有名で 人気のある武将が
織田信長
であるとするならば

立ちはだかる敵たちから 右往左往と逃げ惑い
危機に際しては 思いつきで行動し 他人頼み
転落後の人生は世間に注目されることなく ひっそりと最期を迎える
人気者信長の足を引っ張る 足利義昭…

しかしそんな人生は
僕のような凡人にとって
とても共感するエピソードで溢れていました。

〜〜

歴史上の人物の世間の評価 イメージは
その時代時代で大きく変わってきます。

信長を殺した謀叛人の代名詞
明智光秀が
大河ドラマの正義感溢れる主人公になったり。

信長の戦国デビューの踏み台として
白塗りの公家かぶれとして描かれることの多かった
今川義元が
谷原章介さんとか片岡愛之助さんとか
美形でどっしりとした役で描かれることが増えてきたり。

だから!

そろそろ!

義昭公も!

従来のイメージとは違った人物として
再評価される時期がくるのではないか!

いやそうなるべきだ!

そんな気持ちも込めて漫画を描きたくて
義昭公の足跡を辿る旅に出た次第です。

■参考にさせていただいた書籍・発刊年順■

『足利義昭』 奥野高広氏・著 (吉川弘文館)
『流浪将軍 足利義昭』 桑田忠親氏・著 (講談社)
『信長と将軍義昭』 谷口克広氏・著 (中公新書)
『足利義昭』 久野雅司氏・編著 (戒光祥出版)
『足利義昭と織田信長〜傀儡政権の虚像〜』 久野雅司氏・著 (戒光祥出版)

『足利義昭〜流れ公方記〜』 水上勉氏・著(学陽書房)(小説)
『戦国人名事典』 新人物往来社

※参考にはさせていただきましたが
残念ながら僕の理解力が足りず…
「欲しいところだけつまみ食い」みたいな参照の仕方になってしまいました。
この旅行記でも漫画でも
説明できてない部分、触れなかったけど魅力的なエピソードなども多くありますので
足利義昭に興味をもたれた方は
ぜひ上記書籍ご一読を!

2018年5月 取材

『将軍足利義昭 〜信長を一番殺したかった男〜
双葉社

戦国時代最後の将軍
足利義昭公の足跡を辿りながら
その生まれてから死ぬまでを描く漫画

webアクションにて
掲載していただいております

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