■ B
もう一つ
これはあまり軽い話しではなく
また「四国遍路」との比較ですが
「四国遍路」が1200年続く、その根幹が
地元の方々の「信仰」や
「故郷の文化への誇り」であるならば
「みちのく潮風トレイル」が まずは 地元に根付き
そこから広く世の中に広まっていくためには
遍路の「信仰」に代わる 「何か」 が
必ず 必要になってくるのだと思います。
それが「自然」ではなく
「震災」ではないかと 僕は思ったのですが。
「みちのく潮風トレイル」を歩く、歩こうと思う方の中で
「震災」を意識せず歩ける方はいないと思います。
道中ビジターセンターでもお話し お聞きした
「震災メインの来訪者が減ってきた」ことも あるかもしれませんが
「全く無関心で訪れる人」もまた、
居ないのではないかと思います
言い方は悪いですが
「震災」に興味を持って現地を訪れる方は
少なく ない はずです。
(もちろん、一つの感情だけでは ないとも思いますが)
そうした方々が
「この旅で震災に触れることが出来た」
「知ることができた」
「復興に貢献できた」
そうした満足感を持って、地元へ帰り
必ず、現地で見聞きした事柄を 周りに語ります
語りたくなります(僕自身もそうです)
それを切っ掛けとして
また新たに、被災地を訪れる方が現れる。
これが
「潮風トレイル」が世間に広まっていく
一つの方法ではないかと思います。
●
ただ
「信仰」と違って「震災」は
必ず 過去の事になっていきます。
また
そうした「震災」に対するスタンスが
被災地においてすら一様ではないのは
旅を通して重々承知しています。
積極的に外へ発信して 風化させないよう努力している方もいれば
逆に
早く忘れたい、触れて欲しくない、故郷の弱ってる姿を見せたくない
そう言われる方もおられます。
【2017.03.13】追記
震災5年目だった前年と比較して
2017年3月11日の
テレビを中心としたメディアの「震災」の
取り上げ方の激減に
やはり「震災」を前に出しての復興は
間違いなのだろうと思いました。
「忘れない」事は大事ですが
「常に思い出したくはない」と言うのが
被災地の方であっても
それ以外の地域の方であっても
本音なのだろうなあ、と…
なので
「歩く」「巡る」
やる事は同じであっても
もっと楽天的なイメージを前面に
「スタンプラリー」とか「御朱印巡り」とか
それが「結果的に復興支援になってる」企画の方が
世間には受け入れてもらえるのだろうなあと
そのように感じました。
それと!
震災復興は抜きにしても
東北全体でキャラクター作ってください!
公募ゆるキャラみたいなのじゃない!
しっかりと「狙った」デザインの!
(どっかのエンブレムみたいな内々で決めて後でモメナイやつ)
震災前から人気のキャラですが
熊本の「くまモン」大活躍を見ててそう思いました。
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