40話・福島県 相馬野馬追

2015年7月26日 早朝

東京より夜行バスに乗って
福島駅 到着

南相馬市で開催される
相馬野馬追を
見学に行きます
福島駅より
臨時バスに乗って
約2時間
AM8:30 南相馬市 到着

本日のスケジュールは

AM9:30 お行列開始
→雲雀ヶ原祭場まで
甲冑競馬
神旗争奪戦

天気は快晴
今日は暑くなりそうです
早くも
町を闊歩する
騎馬武者!
役場へ挨拶に来たようです
なかなかシュールな光景
騎馬武者のほかにも
神輿の担ぎ手やら 神職の方やら
続々集合
生で「馬の蹄の音」を初めて聞きましたが
本当に カッポ カッポ って
映画の効果音みたいな音がするんですね
少年武者も参戦
この日は気温40度近くになる予報
馬も暑いので大変です
どこか日を避けれる
見学ポイントを探さねば…
ここがちょうど日陰でした

野馬追は 「暑い!」 と聞いてたので
覚悟はしてましたが…

暑い!

お行列開始
「パレード」じゃなくて
本当の相馬の殿様も参加する
「行軍」「軍事訓練」なので
まー荒っぽい荒っぽい!
観客が行列を横切ろうもんなら怒鳴られます!

建物の2階などから「見下ろす」のも厳禁!
目眩がする暑さの中
この甲冑着ての行軍は
本当に大変そうです
貝役
旗持ち
野馬追は
「郷」と呼ばれる五つの領地ごとに分かれて
行軍します

中ノ郷=南相馬市原ノ町区
小高郷=南相馬市小高区
標葉郷=浪江町・双葉町・大熊町
北郷=南相馬市鹿島区
宇多郷=相馬市
この年は
合計約450騎が
参加しているそうです
行軍への参加は「世襲」であったり
「由緒ある家臣の家系でなければいけない」
と、いった事はないそうで
(そうした方もおられるかもしれませんが)

日常、職業や立場はバラバラですが
みなそれぞれが 自分の馬を飼い 育て
この日のために
乗馬の鍛錬をしているのだとか

手間とお金がかかるので
強い気持ちが無ければ
参加し続けるのは厳しそうです
原発事故の影響で
故郷を遠く離れて暮らしていても
この日のために戻ってくる人も
いたりするそうなので
ただの年中行事、お祭りではなく
参加者の方々もいろいろな思いを抱えながら
この祭事に臨んでいるのでしょう
神職の方?

この行列には 当然
相馬氏の本物の当主(殿様)も
参加されてます
たしか こちらのお神輿は
一つの会社ぐるみで社員の方が担いでいると
アナウンスがあった気がします
少年(少女)武者も!

今年の少年武者は
26騎だそうです
本物の行軍のように
前方から伝令が走ってきて
大声で口上を述べたりもします
凛々しい!
行列終了
だいたい1時間半くらい行列がつづき
午後からは雲雀ヶ原の馬場で
甲冑競馬と神旗争奪戦が
行われます
雲雀ヶ原の馬場

ここも ものすごく暑い…

昨晩 夜行バスで眠れなかったので
暑い中でも ついウトウト

…と思いましたが 暑くてとても眠れず
救急車で運ばれる人もおりました
「場内で刀を落とした方 本部まで〜(云々)

などという場内アナウンスが流れて
どっと笑いが起こったりしてます

甲冑競馬!
次の予定があったので
残念ながら神旗争奪戦は観ずに
会場を後にしました
原ノ町駅
でも電車ではなく
タクシーで移動する事にしました
タクシーの運転手さんが
震災当時の事とか、
野馬追のこととか話してくれました
雨の日に検問前まで向かったルートと同じ道でしたが
夏の日差しがあると ずいぶん景色の印象が変わります

さわやか!
相馬駅

これで、漫画を描くための
一通りの取材は終えました。

2年に渡って 様々な景色を見て、
いろいろなお話を聞かせていただきました。

まだまだ自分の中で
明確な答えがでない問題や
自信の無い部分も多いですが
それもすべて含めて
ご縁、ご協力いただいた方々へ
お見せできる漫画を描きたいです
 

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